「忙しくなると部下や同僚に厳しくなってしまう…」
こんなお悩みをお持ちの料理人の方も多いでしょう。
私もすごく悩みました。
でも、なぜそうするのかというと
私が考えるに、あなたに仕事を教えた師匠が厳しかったからです。
師匠の教え方しか知らないのかもしれません。
周りは反対する考えかもしれませんが、
でも、料理人って、美味しい料理を作って提供するのが仕事ですよね??
もっとおいしい料理を作るためにはどうしたらいいか?
ということを考えている、そのままのあなたでいいと思います。
私が悩み、研修に行く中で出した結論として「優しさと厳しさのバランスが崩れている」ということを思いました。
それを私が実践していることを踏まえ、解説します。
地元に帰ってきてからの悩み
私自身も、調理場での人間関係でとても悩みました。
それは修行時代より、地元に帰ってきて部下を持つようになってからの方が悩みました。
なぜなら、修行時代は「技術を覚えたくて」一生懸命働いています。
どんなに厳しい言葉をぶつけられようと、暴力をふるわれようと、安い給料でも
「いつか見てろよ」と思って我慢していたと思います。
ですが、地元の方たちはそうではありません。
「技術を覚えたくて」働いているのではないのです。
生活のための給料として「料理人」という職業を選び、仕事をしています。
なので、辛いことがあると「来月やめます」という声が当たり前に飛んできました。
「美味しい料理を提供したいけど、みんなとの和を保つためにはどうすればいいんだろう…?」
自分はここをすごく葛藤しました
私の結論・やっていること
そして、私が出した結論としては3つあります。
・自分にも厳しく
・隙間時間でコミュニケーション
・相手の状態を見て見逃す
です。
自分にも厳しく
自分もよく厳しいことを言ってしまうのですが
「じゃあ、自分はどうなの?できてる?」
と、自問した時に胸を張って「大丈夫」と言えることの方が正直少ないです。
相手にも要求する以上、自分が食べたくなるような料理の盛り付け・味付け・スピードを自分が率先しなくては言うことなんて聞いてくれません。
私は、毎日のまかない作りの担当なので「味美味しい?」と聞くと「美味しい!」と言ってご飯をおかわりもしてくれる人もいます。
ですが、時には「あんまり…」と言う声も。
そこは真摯に受け止めて「ごめんなさい」と言ったりもします。笑
隙間時間でコミュニケーション
オーダーが入ると「お客様を喜ばせたい!」と言う考えのもと
料理の盛り付け・味付け・スピードを、自分はもちろん、キッチン全員には全て求めてしまいます。
そのため、厳しくなりがちなので、それをカバーするために隙間時間でのコミュニケーションを徹底しています。
具体的に何をしているのかというと
・日報でのコメントバック
・アイドルタイムでのご飯を一緒に食べながらコミュニケーション
・毎月の30分面談
・まかない時の料理講習会
・夢をサポートする「ドリームマネージャー」
ドリームマネージャーとは何?という人のための記事↓
これらをしていることもあり、厳しいことを言っても聞き入れてくれる人がほとんどになりました。
素晴らしい人材に恵まれています。
相手の状態を見て見逃す
「ダメなことはその場で注意しなければいけない」
という考えで仕事をしていましたが、間違っていることに気づかされました。
というのも
「人を見て法を解け」という、ことわざがあるように
相手の状態を見極めなければいけないということです。
疲れ切った相手に正論をぶつけても、耳に入っていきません。
言ったとしてもただの自己満足。
伝わるか?ということを全く考えられていません。
なので、言いたいことがあってもすぐに言わず「今相手が理解できるかな?」と相手の状態を探ることが大切。
そのまま伝えると、言い合いになって嫌な気持ちで終わるのがオチでしょう。
まとめ
厳しいことを言っている以上、その分でサポートしてあげましょう。
あなたでしかできないこと。
今までの経験を活かした「働いてくれている社員さん限定!家で簡単に作れる料理講習会」をまかないの時にやれば、すごく喜ばれます。
自分のプラス面をどんどん伸ばしていけば、マイナス面なんて気にならなくなるという持論です😃