私自身、18歳から料理の現場で働いて6年目になります。
思い出せば、料理人になりたいと思ったのは高校生の時でした。
両親が忙しくて、寂しかった想いをして「こんな仕事は嫌だ」と思っていたのにも関わらず、
いざ、自分自身も高校1年生の時に飲食店でアルバイトをしてみると「自分の作った料理が人に喜ばれる喜び」を知り、この仕事のやりがいに気づいてしまったからです。
でも「料理人になる」と決めてから、
”調理師学校へ入学→就職” という道を選びませんでした。
高卒で、いきなり料理の会社に入社したのです。
今となっては、その決断で良かったと感じています。
今回は自分自身の体験から
調理師学校に行かなくてもいい理由を説明します。
「料理人になりたい」と考えている方に、こんな選択肢もあると参考になれば嬉しいです。
調理師学校は料理人になるための手段のひとつ
大前提として調理士学校は料理人になるための「手段」です。
調理士学校に行かなければ料理人になれない。というのは間違いです。
「絶対行かなければならない」のではありません。
料理人になるためには以下の手段があります。
・自分で店舗を訪問して修行のお願い
・知り合いに紹介してもらう
・調理師学校に行く
という中の、あくまでも一つの手段ということが大前提です。
そこで、行かなくても問題ない理由を3つご紹介します。
行かなくてもいい理由① 料理の世界は年齢ではなく入った順番
料理の世界(新卒入社の場合)では、年齢ではなく入った順番で先輩・後輩が決まってしまいます。
どういうことか、というと、
①調理士学校卒業の22歳と
②中学校卒業の15歳 が新卒で入社したとしましょう。
年齢は違えど「同期」となります。
なので、年下の先輩に顎で使われることなんてザラ…
年齢なんて全く関係ありません、大事なのは入った順番です。
料理の現場で、1年でも早く働いたほうがいい理由はそこにあります。
行かなくてもいい理由② 完全な実力社会
また、料理の世界は完全なる実力社会です。
先ほどの話ともつながりますが、その店の大切にしているもの・考え方を理解し、仕事を覚えてしまえば周りに年上の先輩がいたとしても、料理長など現場のトップになることができます。
また、調理士学校で学んだことからといって即実践でき、即戦力になるとも限りません。
調理士学校は、あくまでも学ぶのが目的なので丁寧に教えられますが、現場はお客様を喜ばせることや利益など目的が多様にあるため、野菜の下ごしらえ一つでも、やり方が全く違う場合も多々あります。
なので、私自身は現場で学ぶのが夢の実現の1番の近道だと考え、真っ先に現場に入り修行することを選びました。
行かなくてもいい理由③ 現場に入ればお金をもらえながら学べる
学校や大学に行くとなると必ずかかってくるのがお金…
調理師学校も例外ではありません。
探した中で、学費は安くても100万円はかかってしまいます。
有名どころになると、2年制で400万近く、いくところも…
でも、考え方を変えて、いきなり料理の現場に入ってしまうとどうなるでしょうか?
見習いなので、食材の下ごしらえ中心で、シェフが満足のいく料理も作れないので、給料は少ないですが
最低限生活していくぶんの給料と、現場で得られる生きた知識・経験はものすごく役に立つこと間違いありません。
また、正解を教えられるのではなく「なぜ?」と、自分自身で考えていくため、どんどん覚えることができます。
まとめ
余談になりますが、調理士学校の方から聞いたのは、3年たった後、同じ料理人という職業についているのは1割に過ぎないということを言っていました。
100万以上高いお金を払ったのに、結果としてその職業で続いているのはたったの1割。
横のつながりはたくさんできるかもしれませんが、志を持ち続けている「良きライバル」と言える友達というのはどのくらいいるのでしょうか?
調理師学校に行かずに、料理人として生きている私はそう思ってしまいます。
調理師学校に行くにしても、自分が得たいものを明確にして、周りに流されず、目標に向かって突っ走っていくことが必要だと感じました!
料理人になるために、調理師学校を検討している方にこの記事が参考になれば幸いです!